【読書感想】アバズレさんの姿と今の自分が重なってみえた。『また、同じ夢を見ていた』住野よる

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こんにちは、よっしーです。

住野よる著『また、同じ夢を見ていた 』読みました。

 

本作は映画化もされた『君の膵臓を食べたい』に続く住野よるさんの二作目。

おませな少女が様々な過去を持つ女性たちとの不思議な出会いを通して成長していく。そんなストーリーです。

 

登場人物のひとりである”アバズレさん”のある独白シーンが印象的だったのと、アバズレさんの姿が今の自分と重なってみえたので、ここに感想をメモしておきます。

 

印象に残った独白シーンはこちら▼

「ある女の子の夢。その子は、とてもかしこくて、本もいっぱい読むし、たくさんのことを知っていて、そのことで自分は周りの人達とは違う、とても特別な人間だって思ってた」

何かの物語? 私が訊く前に、アバズレさんは息継ぎをして続けました。

「自分を特別に思うのは大事なことだよ。だけどその子は、自分を特別だと思うことを勘違いしてた。周りの人達を全員、馬鹿だと思ってたんだ。本当はそうじゃないのに、その子は、かしこいことで特別だったものだから、かしこいことだけが、特別になるたった一つの手段だと思ってた。そうすれば、立派な人間になれるって、そう思ってた」

中略

「その女の子を理解してくれようとする人もいたかもしれない。でも、そんな人がいることも考えなかった女の子は、そのままどんどん大人になっていった。自分の世界に閉じこもって、ただかしこくなるためだけに時間を使った。そうすればいつか幸せになれると信じてた。だけど、違ったんだ」

私は、そんなアバズレさんの手を握り返します。

「大人になって、その子はものすごくかしこくなった。だけど、それだけだった。ある時、気づいたんだ。自分の周りには何もないってことに。立派な大人になったはずなのに、褒めてくれる人もいないってことに気がついた」

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)、住野よる、p.194-195

 

このシーンをはじめて読んだとき、まるで自分のことを言われたようで背筋がゾッとしました。

 

ぼくは大学に入ってからずっと、自分の世界に閉じこもって本ばかり読んできました。

いまのうちにたくさんの知識をつけておけばいつか幸せになれると信じて。

 

目に見える形で周りを見下すことはありませんでしたが、内心では周りの人達を馬鹿にしてました。

「自分は本を読んでるから周りのやつらよりもかしこいのだ!」と。

本当はそうじゃないのに。

見事に”自分は特別”の意味を勘違いしてましたね。

 

そしてつい最近気づきました。

自分の周りにはなにもない、と。

 

親しい友人もいない。

思い出もそんなにない。

心は空っぽのまま。

 

「あれ、自分の人生って一体なんだったんだろう?」

 

人との関わりを避けてきた結果、ぼくの人生は無味乾燥なものになった。

やっぱり人は人との関わりを通じてはじめて人生を豊かにできるのかもしれない。

 

いや、あきらめるのはまだ早い。

まだ人生やりなおせるはずだ。

これからはもっと積極的に人と関わっていこう。そう決意した。

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